日本の伝統美が国内外から高く評価



1995年に「人類の歴史上重要な時代を例証するある形式の建造物、建築物群技術の集積、または景観の顕著な例」として、富山県の五箇山と共に、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
特に、高い合掌造りの家屋と美しい農村風景の維持が評価され、今でも白川郷で暮らす人々が多く、日本の原風景の象徴ともいえる農村文化・生活を間近で体感できます。「日本の故郷」とも呼ばれる白川郷に訪れると、ふと「ただいま」と言いたくなるような、どこか懐かしい気持ちになる場所です。
「白川郷天守閣展望台」から臨む雄大な原風景

白川郷に訪れたらまずは合掌造りの家屋が並ぶ風景を見ましょう。集落には合掌造りの風景を一望できるオススメのスポット「白川郷天守閣展望台」があります。
「この雄大な原風景を多くの方に見てもらいたい」という想いから、1978年に高台に「城山天守閣」として設置されました。現在では、飛騨や郷土の食材を使った田舎料理をいただける飲食店や、白川郷で作られたお菓子・民芸品・ご当地限定商品などを扱うお土産屋があり、食事をしながら集落を一望できる人気スポットとなっています。もちろん天守閣展望台からの景色も絶景。厳しい冬や雪を耐え忍ぶために工夫された茅葺屋根の合掌造りが並ぶ風景は圧巻そのものです。


また春の新緑・夏の青々とした緑・秋の黄金色に輝く稲穂・冬の一面真っ白な雪景色と、四季折々の風景を楽しむことができ、いつ何度訪れても眼前に広がる風景に感動すること間違いなしです。白川郷の中でも特に人気の高いスポットで、白川郷を魅力を存分に感じてみてはいかがでしょうか。
白川郷の歴史と文化を深く知ろう

集落では厳しい冬を乗り越えるためお互いを助け合う相互扶助の関係を築く「結いの心」を大切にする文化が根付いています。その心が現代に引き継がれ、今なお美しい合掌造りの景観が残っています。
そんな白川郷では、実際に合掌造りの内部を見学することができます。木材を梁の上に手のひらを合わせたように組み合わせ、急勾配の茅葺屋根を施した建築物が合掌造りの特徴で、外観だけでなく内部も見学でき、建物の構造や歴史を学べます。



特におすすめは、集落の中でも最大級クラスの合掌造りである「和田家」と、2023年にオープンしたばかりの「田島家養蚕展示館」です。「和田家」は集落内で唯一、国の重要文化財に指定されており、江戸時代には重要な拠点として栄えました。現在も住居として利用されていますが、1階と2階を見学することができます。
他にも貴重な美術品やここでの生活用品を展示する施設など、見学できる施設が多くあり、白川郷や合掌造りの歴史を、実際に生活している方々から聞ける貴重な場所となっています。入館料が必要となる施設が多いので、詳細は白川郷観光協会公式ホームページをご確認ください。
集落内オススメのグルメ&スイーツ



実は、白川郷ならではのグルメも魅力的なものがたくさんあります。「飛騨牛にぎり処 おけさ」では、白川郷で収穫されたお米を使った“白川郷結旨豚にぎり”や、岐阜県が誇る和牛ブランド・飛騨牛を使用した“飛騨牛のにぎり”など、さまざまなおにぎりを提供しています。こちらでは握りたてを味わえ、賞味期限はなんと3分!白川郷でしか食べられない一品としておすすめです。


またお土産にもピッタリなスイーツもご紹介。この集落で暮らしてきたオーナーが作る「白川郷ぷりん」も要チェック!日本プリンアワード初代グランプリを受賞した「白川郷ぷりんの家」で作られるプリンは、一つひとつ手作りのこだわりが詰まっています。なかでも“水ぷりん”は、白川郷に湧く水を使用したなめらかな口どけが特徴です。他のプリンもそれぞれ郷土料理をイメージしたものや季節のフルーツを使用したものもあります。容器自体もお土産として使用できるオリジナル瓶を採用、食べ終わった後も楽しめます!
このほかにも民芸品やご当地グルメを扱うショップは数多くあり、白川郷に訪れた際は、ぜひショッピングも楽しんでください。