【犬山城】現存する日本最古の天守
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愛知県犬山市犬山北古券65-2
小・中学生 110円
CONTENT
四季を通して天守から絶景を眺めよう!
歴史を掘り下げていくと激しい時代を経て今でもこうして存在できているということに感動すら覚えます。みんなが取り合うほどであったということは、それだけ素晴らしい建造物だということでもありますよね。木曽川のほとりの小高い山の上に建っており、天守最上階からの眺めはまさに絶景。
また周辺には、城や町に関する情報を集めた「城とまちミュージアム」、食べ歩きなどができる人気スポットとして名高い犬山城下町の古い町並みなど多くの観光施設があります。『犬山城』をはじめとする歴史的な情緒に触れながら散策してみてください。
波乱万丈な時代を乗り越えた『犬山城』の歴史と構造
織田信長の叔父、織田信康が『木之下城』より城郭を移して築いたといわれている『犬山城』は、元和3年(1617年)には現在の天守の姿ができたといわれています。木曽川による交易や政治・経済の要衝として戦国時代を通じて重要な拠点とされていました。
地下1Fと2Fは穴倉で天守への出入り口があるほか、天守を支える石垣や太い梁をみることができます。
1Fへ上ると4部屋に分けられており“武者走り”といって城を攻めてきた敵の動きを見ながら城中を兵が移動するためなどに使われた通路が取り巻いています。
2Fも同様に通路はあり、中央部分は武具の間として武具棚が備えられています。
続く3Fと4Fは成瀬氏による増築とされていて遠くを見渡すためのやぐらなどがあります。
こうしてみてみるとやはり戦はいかに敵を発見できるかどうかが大事で、動きを見るための造りとなっていることがわかりますね。シンプルな構造ながら考えられた建築、攻防を想像しながら見るとまた面白さも倍増しそうです。
もっと詳しく知りたくなったら『犬山市文化史料館』へ!「城とまちミュージアム」「からくりミュージアム」が入っていて、城と城下町の詳細が楽しく学べます。城下町を再現した巨大なジオラマに鎧などの文化財、美術工芸品なども見られるので満足感たっぷりです。
つい長居してしまう犬山城下町の絶品グルメ巡り
犬山をさらに満喫するなら『犬山城』へと続く“本町通り”をはじめ“昭和横丁”“森のマルシェ”といった食べ歩きエリアへどうぞ。昔ながらの町並みにたくさんのお店が軒を連ねていますのでいくつかご紹介。
『山田五平餅店』は人気店のひとつで焼き立ての五平餅がいただけます。焼いているところも見られて香ばしい香りが漂い、食欲がそそられますよ。甘じょっぱい愛知ならではの味はちょっと濃いめで後を引きます。
また隣の岐阜県の特産である飛騨牛を扱っている『犬山牛太郎』では握り寿司を是非。ちょっとお高めですが食べる価値アリ!わさび・生姜・にんにくから味が選べるのも魅力です。
『氷果楼 仁』はその名の通りアイスが食べられて夏にもってこいですが、実は冬にも絶品グルメがあります。その名も「揚げよもぎ」、昔ながらの炉端で温めて食べるお餅です。外はパリッと焼けていて中はもっちり。優しいあんこの風味と食感がたまりません。
そのほか『巴克斯(バッカス)』では犬山の串グルメコンテストで優勝した「フランクフルト」と地ビールがいただけたり、『壽俵屋犬山庵』には衝撃の守口漬を使った「ソフトクリーム」があったり。臨時で屋台が出店していることもあるので、気になるものを片っ端から食べてみてくださいね。
連なる鳥居にハートの絵馬!願掛け尽くしのマストスポット
城山の麓には『三光稲荷神社』があります。古くより“三光寺さん”と呼ばれ、地元民はもとより遠方の人からも信仰厚く崇敬されていました。毎年7月22日には提灯を笹の先につけ、暗くなると火を灯して家族で参拝に出掛ける風習もあり、木曽川下流にもたくさんの提灯を灯した巻き藁舟が浮かびます。川面に揺らぐ提灯の灯はとても幻想的で夏の風物詩として愛されてきたんだそうです。
神社内には男女良縁・家内円満・夫婦和合といったご利益があるとされる『姫亀神社』もあります。連なる鳥居も見物で中を通れば浄化されるような気分になりますよ。
その先にあるハートの絵馬も魅力のひとつ。ピンクの可愛らしいハートには“縁”の文字。カップルや夫婦での参拝にもぴったりです。お稲荷さんなので商売繁盛を願って訪れる方も多くいます。境内の御神水でお金をざるにいれて洗う“銭洗い”をするとお金が何倍にもなって返ってくると言われているんです。中には万札を洗うツワモノも…?
さらに本殿横には“おもかる石”と呼ばれる石があって、目を閉じて石の前に立ち願い事を頭に思い浮かべながら石を持ち上げます。軽い!と感じたらその願いは叶うというもの。ひとつの神社であらゆる願掛けができるのもなんだか得した気分。願い事をいっぱいもって(といっても欲張りすぎず…)訪れてみては?