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戦国時代まで遡るカクキューの歴史
カクキューの歴史は戦国時代まで遡ります。今川義元の家臣であった早川家の先祖・早川新六郎勝久(はやかわしんろくろうかつひさ)は、永禄3年(1560年)の桶狭間の戦いで今川が敗れた後、岡崎の寺へ逃れて、名を久右衛門(きゅうえもん)と改めました。寺で味噌作りを学び、数代の後、岡崎城から西へ八丁の距離にある地へ移り、正保2年(1645年)に味噌造りを始めました。
久右衛門の造る味噌は、地名である八丁村(現在の愛知県岡崎市八丁町)にちなんで八丁味噌と呼ばれるようになりました。ちなみに、カクキューの当主は代々「早川久右衛門」を襲名しています。屋号は、名前の「久」を四角で囲んだマーク「角久(カクキュー)」が由来となっています。
個人は予約不要!貴重な資料や味噌蔵を無料で見学できる
八丁味噌は、まず大豆と塩のみで作った原料を大きな木桶に仕込みます。そして、天然の川石を職人の手で山のように積み上げて重石とし、二夏二冬(2年以上)の天然醸造で熟成させると出来上がります。
工場見学では、こうした木桶が並ぶ味噌蔵や貴重な資料を展示した史料館などを無料で見学できます。予約なしで参加できる点が大好評。見学の際はガイドが案内してくれます。
自分用にもギフト用にも!八丁味噌の加工品が多彩にそろう
工場見学を楽しんだあとは、売店でみやげ探しを。味噌は味噌汁に使うもの…と思っていませんか?もちろん、その用途が一般的ですが、現在はさまざまな加工が施された、ユニークな商品が続々と登場しています。
例えば、料理にかけるだけで味噌味に変わる八丁味噌のパウダーや、八丁味噌を使ったポップコーンやまんじゅうなどもあります。二夏二冬ではなく、5年以上も熟成させたヴィンテージタイプの八丁味噌はちょっとした手みやげとして大好評。自分用やギフト用など、多彩な八丁味噌のみやげ探しを楽しんでください。もちろん、みやげの購入だけを目的に訪れるのも可能です。
名古屋めしも食べられる!味噌煮込みうどんや味噌カツを堪能
敷地内には食事処「岡崎カクキュー八丁村」があり、八丁味噌を贅沢に使ったグルメが味わえます。名古屋めしとして愛されている味噌煮込みうどんや味噌カツ定食は、愛知県を訪れたら必ず食べたいグルメのひとつです。甘じょっぱい味がくせになる、味噌ソフトクリームも大人気です。