【熱田神宮】年間の参拝客は約650万人!古くから崇敬を集める名社

古くより格別に尊いお宮として、朝廷・武将の篤い崇敬を集めてきたのが『熱田神宮』。日本神話において神様から授けられ日本の歴代天皇が継承してきた宝物「三種の神器」のひとつである“草薙神剣”を祀っています。その昔から「熱田さん」と呼ばれ親しまれており、地元名古屋はもとより全国の人々から“心のふるさと”としてその存在を知らしめてきました。参拝客はなんと年間で650万人近く!
名称
熱田神宮
住所
456-0031
愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
営業時間
なし
宝物館 9:00~16:30(入館16:10まで)
定休日
なし
宝物館 毎月最終水曜日とその翌日と12/25~12/31
電話番号

CONTENT

パワースポットとしても注目を浴びる

熱田神宮

境内は昔から雲見山・蓬莱島の名で知られ、大都会の中にありながら驚くほどに静寂。オアシスとして癒されに足を運ぶ人も多いようです。面積は約6万坪、飛地境内地をあわせると約9万坪にも上り、ゆっくりと探索すれば心身ともに清められそうです。

また神苑の樹木には樹令千年前後と推定されているものが数本あり、花が咲いても実のならない「ならずの梅」、茶人の愛好する「太郎庵椿」、弘法大師お手植と伝える「大楠」などの有名な木も生えています。自然の壮大さ、植物が持つ力強いパワーにあやかるのもいいかもしれませんね。

都会の中の深閑な地で創祀千九百年を迎えた『熱田神宮』

熱田神宮

年号にして113年、日本武尊が伊勢の国・能褒野(のぼの)にて薨去したのをきっかけに“草薙神剣”を熱田の地に祀ることとなりました。そして現在は熱田大神を主祭神に、相殿神には天照大神・素盞嗚尊・日本武尊・宮簀媛命・建稲種命を祀っています。

熱田大神こと天照大神は皇室の御祖神とも至高至貴の神とも仰がれ人々にいつくしみの徳をあたえられる神で、その広大なご神徳と慈しみを日本国民にあまねく授けてくれるのだそうです。境内には本宮をはじめ別宮が一社、摂社が八社、末社が十九社あり、境外も合わせると四十五もの社を祀っているとのこと。そんな偉大な『熱田神宮』のメインとなる「本宮」の社殿は伊勢神宮とほど同様の造り。堂々としたその佇まいに身の引き締まる空気が漂います。

なお石階上は撮影禁止なのでご注意くださいね。そして「本宮」に向かう途中少し道を右にそれて進むと「清水社」があり水をつかさどる神様がいます。北側にある湧き水は眼や肌に良いという信仰が伝わっているので、不調のある人は足を伸ばしてみては。また先述した歴史の名刀、草薙神剣を270°の半円形ガラスケースで見ることができる「剣の宝庫」もあるので覗いてみてください。

参拝のあとは名古屋メシのきしめんとお土産処で一息

古き良き風景を思い起こさせる「くさなぎ広場」も足を運んでみてほしいスポットのひとつ。熱田湊をイメージした水面に浮かぶ船やデッキが南神池と調和し独特の雰囲気を醸し出しています。池周辺には東屋のベンチが設けられており、腰を下ろせばゆったりとした時間が流れますよ。

また深い緑に囲まれた清々しい空気ので中いただける宮きしめんも見逃せません。名古屋メシの代表格として知られるきしめんの歴史は古く、複数の書記にも記されているほどで江戸時代にはすでに食べられていたんだとか。名前の由来は諸説あり、雉(キジ)の肉を具材として使用していたから、紀州の人から伝わったからなどと言われています。そして気になるのがあの平たさですが、実はきしめんの基準は乾麺の場合のみ厚さや幅が設定されていて、生めんの場合は平たくてきしめんに見えれば合格だそう。

中部地方の特徴であるしっかりめの濃い味つけを最大限に楽しむための形状になったとされています。そして最後に寄っておきたいのがお土産の揃う売店。刀剣名称があしらわれたトートバッグ、栞刀をモチーフにしたスケールモデルやレターオープナーなど他ではあまり見かけない品が買えるほか、宮きしめんをはじめきよめ餅・宮まんじゅう・車楽ほうじ茶など、『熱田神宮』の空気感と一緒に届けられる食品類も豊富です。

東海の夏の訪れを告げるまつりなどの祭典にも参加してみよう!

祭典や神事が年間70程度と多いのも『熱田神宮』の規模ならでは。例えば毎年5月8日に行われる「豊年祭 花のとう」は豊作を占って御神徳に感謝する農業神事です。おためし所(西楽所)に造られた畠と田を模した飾り物の出来具合によって農家の人々が今年の作柄を占います。野菜の苗や植木等の市が並ぶ様子に、農家の方々の発展そして毎日の幸せな食卓を願わずにはいられません。

また毎年6月に開催される「熱田まつり」は天皇陛下のおつかいである勅使が参向される熱田神宮の大祭典。起源は平安中期に尾張地方で疫病が流行した際、疫病退散をお祈りしたところおさまり、地元の人が祭礼を捧げるようになったと伝えられています。境内で奉納行事、神宮公園では花火がとり行われる神宮の祭典の中でも最も重要かつ草原な例祭で、夕刻から各門では献灯まきわらを奉飾点灯します。1年の日数と同じ365個の提灯を半球状に飾り付け、上部に立てた竿には1年の月を表す12個の提灯が取り付けられます。1年の無病息災を祈る幻想的な時間は格別ですよ。

そのほか武道・献茶・献花など数々の行事が催されることもあって約25万人もの市民が参拝します。そして地元民は浴衣を着るならわしがあり、手にうちわを持って露店をのぞきながらまわる姿はとても風情があります。

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