【いつきのみや歴史体験館】平安時代へタイムスリップ!あなたも平安貴族に
- PREFECTURE
- 三重県
館内は平安時代の建築様式が再現されており、まるで千年以上前の世界に迷い込んだような感覚を味わえます。
館内では、当時の暮らしをリアルに感じることができ、大人から子どもまで楽しめる体験が充実しています。華やかな平安装束の試着や、雅な文化を感じる貴族の遊びなどが体験でき、
歴史好きはもちろん、和の文化に触れたい方にもぴったりです。伊勢神宮や斎宮跡とあわせて訪れると、歴史をより深く楽しめます。
古の都・斎宮のロマンを存分に味わってみてください。
三重県多気郡明和町斎宮3046番地25
※施設情報は掲載時の情報です。最新の情報は施設のホームページを
ご覧ください。
香り、装い、乗り物まで、平安貴族の暮らしを体感

平安時代、伊勢神宮に仕えた斎王の暮らしを体験できる「いつきのみや歴史体験館」。
なかでも注目なのが、「葱華輦(そうかれん)」です。「葱華輦(そうかれん)」とは、斎王が京の都から斎宮までやってくるときに乗ったこしを復元したものです。天皇や斎王が乗った豪華な輿に実際に乗ることができます。ゆらり、ゆらりと揺れる輿の中で、まるで時を超えたかのような気分になれます。
さらに、平安貴族の優雅な暮らしを感じるなら王朝人たちの基本的な身だしなみのひとつであったお香の香り体験がおすすめ。焚きしめられた香のかすかな煙がゆったりと漂い、当時の宮廷文化の一端に触れることができます。貴族たちが愛した香りを、あなたも体験してみませんか?

凛々しい武士の気分を味わいたいなら「弓矢体験」へ。弓を引き絞り、的を狙う様はまさに平安時代の武士さながらです。普段なかなか触れることのない弓矢を手にし、静寂の中に響く矢音と一射の爽快感を楽しんでみてください。
貴族たちが履いていた「浅沓(あさぐつ)」を履いて歩く体験もできます。歩くたびに響く独特の音、足を包み込む滑らかな履き心地は平安貴族の日常を感じられます。

また、優雅な平安ファッションに身を包みたいなら「小袿(こうちき)」の試着体験がおすすめです。十二単よりも軽やかでありながら、気品あふれる装いはまるで本物の貴族のようです。装束をまとえば、いつもの自分とは違う特別な気分に浸れます。
貴族の遊びに挑戦!平安の知と技を体感しよう

千年以上前、平安貴族たちが夢中になった遊びを実際に体験することができます。

まずは、「盤双六(ばんすごろく)」。今のすごろくの元祖ともいえるこの遊びは、戦略と運が試される知的な娯楽でした。サイコロを振り、駒を進めながら勝利を目指すこのゲームは、平安時代の貴族たちが熱中した遊びのひとつです。

続いて、優雅な感性を競う「貝覆い」。色鮮やかな貝の内側に描かれた絵を見て、対となる貝を探すこの遊びは、記憶力と美的感覚が試されるものです。平安貴族たちが愛した風雅な遊びに、あなたも挑戦してみませんか?
よりアクティブに楽しみたいなら、宮廷スポーツの一つ「毬杖(ぎっちょう)」にも挑戦できます。杖を使って毬(まり)を打ち合うこの競技は、現代のホッケーに似たスポーツで、宮廷の人々の間で親しまれていました。杖を巧みに操りながら、勝利を目指しましょう!

そして、貴族たちが嗜んだもう一つの華やかな遊びが「蹴鞠(けまり)」です。優雅な装束をまといながら、いかに美しく毬を蹴り上げるかがポイント。現代のサッカーとは違い、協力しながら毬を落とさずに蹴り続けることが目的のこの遊びは、まさに貴族のたしなみの一つでした。
千年の時をまとい、平安貴族に変身

平安時代の貴族たちが身にまとっていた美しく格式高い装束。その華やかな装いを実際に体験できます。


女性に人気の「十二単(じゅうにひとえ)」。幾重にも重ねた美しい色彩の衣が織りなす優雅な姿は、まさに平安時代の王朝絵巻そのものです。衣の重なりが生み出す絶妙な色の美しさは、四季や身分を表現する大切な要素でもありました。夏用(6月~9月)と冬用(10月~5月)があり、季節ごとの装いの違いも楽しめます。
男性には、天皇や高貴な身分の貴族が着用した「直衣(のうし)」の試着がおすすめです。ゆったりとしたシルエットに、気品ある装いは、まさに王朝貴族の象徴です。軽やかでありながらも格式を感じさせる衣装は、凛とした雰囲気を演出します。

また、小さなお子さまも貴族の気分を味わえる「こども用装束」も用意されています。可愛らしい平安装束に身を包み、貴族の子どもになりきれば、まるで絵巻の中から飛び出したかのような一枚が撮れるはず。
平安の四季を感じる雅な手作り体験



平安時代の人々は、自然の恵みを生かし、季節の行事に合わせた美しい飾りやお守りを作っていました。
「いつきのみや歴史体験館」では、そんな平安貴族の手仕事を体験できるワークショップが開催されています。
端午の節句にちなんだ「菖蒲(しょうぶ)づくり」。平安時代、菖蒲は邪気を払う力があるとされ、魔除けとして宮中に飾られていました。この体験では、香り高い菖蒲を使い、当時の貴族たちが願った健康と厄除けの文化を学びながら、実際に菖蒲飾りを作ります。
続いて、七夕の夜を彩る「七夕飾りづくり」。平安時代の七夕は、貴族たちが短冊に和歌を書き、星に願いをかける優雅な行事でした。ご家族やご友人とともに飾りづくりを体験することで、七夕の思い出が一層深まるでしょう。
そして、新年の幸せを祈る縁起物「卯槌(うづち)づくり」。小さな木槌の形をしたお守りで、「運を打ち出す」として大切にされてきました。願いを込めながら自分だけの卯槌を作れば、新しい年を迎える準備も万全です。