【ミキモト真珠島】養殖真珠発祥の地、海女の実演も見どころ
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三重県鳥羽市鳥羽1-7-1
小・中学生 820円
真珠産業のきっかけを作った『ミキモト真珠島』
1893年、日本の真珠産業を築いた人物である御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功した島が『ミキモト真珠島』です。1951年に開島して以来、国内外から多くの人が訪れています。
7000坪もの島内には真珠のすべてがわかる「真珠博物館」をはじめ、“真珠王”と呼ばれた御木本幸吉の生涯を紹介する「御木本幸吉記念館」、ショップやレストランのある「パールプラザ」などが点在。昔ながらの白い磯着を来た海女さんが繰り広げる潜水実演を見学できる「海女スタンド」もあり、いい意味で予想を裏切るスポットです。
多角的な視点で真珠の魅力を解明する真珠のテーマパーク
“人と真珠 ~そのかかわりを考える~”をテーマに、真珠ができる仕組みや養殖法の全て、真珠がもつ独特な色と光沢の秘密などを数多くの資料や映像とともに詳しく紹介している国内初の真珠専門博物館。産業観光の先駆けとして昔から異才を放つ存在でした。
1階は真珠養殖についての解説。真珠養殖に生涯をかけた御木本幸吉の努力や苦労がわかります。 2階にはジュエリーとしての真珠が年代別に展示されています。ルネサンスや19世紀のヨーロッパを中心としたアンティークジュエリー、『ミキモト』の創成期から昭和初期にかけてのジュエリーなど、充実したコレクションと合わせて説明されている歴史はなかなか見ることのできない貴重な資料です。
養殖真珠をふんだんに使用した豪華な美術工芸品の数々は、眺めているだけでも気分が高まるはず。是非様々な角度から見てみてくださいね。そのほかにもギネスブックに認定されている世界最大の養殖真珠があったり、館内に散らばったスタンプを集める「メモリアルスタンプラリー」ができたりと遊び心もあり、今まで真珠に縁のなかった人も期待以上に楽しめそうですよ。
『ミキモト真珠島』ならではのお土産とグルメを堪能
古くから真珠の養殖が盛んな三重には老舗の真珠店が多く存在しています。アコヤガイのうち全体のわずか5%からしかとることのできない最高品質の真珠は特別感たっぷり。たおやかな光を放ち肌に良く溶け込むということもあり、女性の心を惹きつけます。
島内にもお土産が購入できる「パールプラザ」があります。高品質のジュエリーはもちろんのこと『ミキモト真珠島』だけのオリジナルデザインのアイテムも販売。また一番人気と言っても過言ではないのが、アコヤガイから抽出したカルシウムを含んだマドレーヌ。ユニークな発想に驚く思い出にぴったりの品です。
2階には『レストラン阿波幸』があり、海を眺めながら食事をいただくことができます。アコヤ貝をふんだんに使った「真珠定食」というものがあり、ココでしか食べられないと密かに注目されているメニューです。また窓際に座れば食事中にも海女さんが水中に潜る様子を見られることがあるんだそう。島に訪れた際には是非足を運んでみましょう!
真珠養殖を支えた海女さんの実演が唯一見れる場所
真珠の養殖にとってなくてはならない存在だった海女さん。海底に潜ってアコヤ貝を採取するところからはじまり、核入れをしたら貝を再び海底へ。赤潮が襲来したり台風の時には貝をいち早く安全な場所に移すなど、海女の活躍がなければ養殖真珠の成功はありえなかったでしょう。今は養殖技術も発達したため海女の必要性はなくなったそうですが、発展とはいえそれも寂しい気がしますね。
『ミキモト真珠島』では真珠養殖を支えた海女の活躍を大事にするべく「海女スタンド」を島内に設けており、今でも海女の潜水作業の実演を行っています。昔ながらの白い磯着の海女がみられるのはココだけなんだそうです。5メートル以上は潜れるとのことですが、長く息が続くのも訓練のたまもの。素人には真似できないまさにプロの技ですね。
真珠はとにかくとれる確率が低い宝石、昔の海女さんはどんな思いで潜っていたのでしょうか。真珠を待ち望んでいる人がいるからこそ大変な作業が報われ、その大変さがあるからこそ価値がある。自分の作った真珠で世界中の女性を美しく飾ることが夢だった御木本幸吉は「世界中の女性の首を真珠でしめてごらんにいれます」という言葉を残しています。女性を輝かせる真珠をひとつ身に着けてみてはいかがでしょうか。