【二見興玉神社】お伊勢参り二見から!有名な夫婦岩も鎮座

二見浦は伊勢市二見町の今一色から立石崎に至る海岸で、三重県を代表する名勝地です。美しい海と風情たっぷりの松林が出迎えてくれ、波の音を聞きながら砂浜や堤防の散歩をするのは気持ちがいいものです。古来より“清渚”尊ばれた二見浦。伊勢参宮の参拝を控えた人々が汐水を浴び、心身を清めてらた向かうという禊場として使われていたことに由来します。
名称
二見興玉神社 夫婦岩
住所
519-0602
三重県伊勢市二見町江575(二見興玉神社)
WEB
https://futamiokitamajinja.or.jp (二見興玉神社)
電話番号
0596-43-2020 (二見興玉神社)
CONTENT

伊勢神宮への参拝前に立ち寄るべし!

二見興玉神社

二見浦に参詣で身を清めることを「浜参宮」といい、現在では禊をする代わりに『二見興玉神社』に参拝して“無垢塩祓”を受けることを習わしとしています。そのため伊勢神宮への参拝前に立ち寄る人も多いんだそうですよ。

また神社まで続く夫婦岩表参道には今では珍しい純和風旅館が軒を連ねるほか、皇族や要人の宿泊施設として建設され明治創建当時の面影を残す『賓日館』などもあり旅情を誘います。

伊勢神宮参拝の前に“導きの神”からご利益をいただこう

興玉社

明治43年、猿田彦大神を祀る「興玉社(おきたましゃ)」と宇迦御魂大神を祀る「三宮神社(さんぐうじんじゃ)」を合祀したのをきっかけに今の名前となった『二見興玉神社』。「夫婦岩」に注連縄を張り“興玉神石”の遙拝所を設けたところから歴史は始まったといいます。
家内安全・交通安全・開運などにご利益があるとされているほか、罪や汚れをしっかり落としてくれるとして伊勢神宮の参拝前に訪れるべき地としても知られている場所。輪注連縄が設置してあり、体をさすることで身の汚れや悪い所を縄に託すとされています。

猿田彦大神は天孫降臨の際に高天原と豊葦原中津国の間の道案内を務めたことから“道開き(導き)の神”とも呼ばれています。正しい道を示してくれるご利益がありそうですね。

また御朱印ももちろんあるのですが、現在2種類あるということを知らない人も多いはず。実は昭和初期頃に実際に授与していた御朱印の古図が見つかり、その図案を復元した復刻版の御朱印を毎月23日(二見の日)限定で授与しているそうですよ。御朱印を集めている方は見逃さないでくださいね!なお23日に通常御朱印は書き置きの紙での授与になるようなので、改めて別日に訪れるのもありです。

仲睦まじく寄り添う「夫婦岩」の特別な絶景を見よう

夫婦岩

大小2つの岩が夫婦睦まじく寄り添うように見えることから名付けられた「夫婦岩」。高さ9mの大きい方が男岩、高さ4mの小さい方が女岩と呼ばれていて、35メートルにもなる太くて堅い大注連縄で結ばれています。縁や絆が繋がれているようで恋愛の象徴となっているのもうなずけますね。
縄は年に3回、勇壮な木やり歌とともに執り行われる「大注連縄張神事(おおしめなわはりしんじ)」で締め直されるのですが、大勢の男たちによる儀式の迫力は目を見張ります。

そんな「夫婦岩」北東の海中には猿田彦大神ゆかりの霊石である“興玉神石(おきたましんせき)”が鎮まっているそうで、その石を拝する鳥居の役目を果たしているんだとか。

また素晴らしいのが自然との調和。春から初夏(5月から7月ごろ)にかけての晴天時には「夫婦岩」の間から富士山が望め、その富士山から昇る日の出が見られるというありがたい景色が見られるんです。そして秋から冬(11月から1月)にかけては満月の日に月が岩の間に浮かび、息をのむほど美しい光景となります。満月の日というのがポイントですのでお間違え無く。

時期によって表情を変える「夫婦岩」、そのインパクトある姿に浮世絵師の歌川広重が目をつけたのも納得ですね。夫婦やカップルだけでなく家族で訪れるのもオススメですが、海沿いにつきやや風が強いことも多いので十分にお気を付けください。

参拝後は無事カエル!伝説の岩屋も合わせてチェック

無事カエル

『二見興玉神社』にはもうひとつ見逃せないポイントがあります。それは境内に多く見受けられるカエル。猿田彦大神の使いとされていて、探してみるとあちこちにその姿が見られます。
手水舎にいるのは“二見かえる”で口から清水が出ています。参拝前に清めてから神社へ向かいましょう。水の中にも緑のカエルが鎮座していて、向かって右は男性、左の子沢山カエルは女性が水をかけて御神恩をいただく“願掛けかえる”とされています。
神宮参拝者の旅の安全、航海の安穏を願って“無事帰るように”という意味だともいい伝えられていますが、今では“お金がかえる”“若返る”など色々な解釈があるそうです。カエルに水をかけて願い事をすると願いが叶うとのことなので、是非やってみてくださいね。カエル好きにはたまらない聖地とも言えそうです。

また天照大御神が立てこもったとされる「天岩屋」もあります。各地に岩屋伝説があるため真実はわかりませんが、目を凝らして覗くと中に階段がありその奥に岩屋が見えるそう。神秘的なパワーを感じる人には感じられるんだとか…スピリチュアルな伝説の元祖チェックしてみてください。

そして竜宮城を彷彿とさせる外観の「龍宮社」もお忘れなく。海に面していて津波などの海難はつきものの立地だけに、海難除けとして海の守り神である綿津見大神が祀られています。旧暦の5月15日には「龍宮社」の例祭とあわせて、津波災害の供養と海上安全を祈願する行事も開催しています。

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