【伊勢神宮】日本人の心のふるさととされる伊勢の「神宮」

「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれる『伊勢神宮』ですが、正式には「神宮」。神宮は皇室の御祖先を神と仰ぎ、国民の神として太陽にも例えられる天照大御神を祀っている内宮(皇大神宮)と、衣食住をはじめ産業の守り神豊受大御神を祀っている外宮(豊受大神宮)を含め、別宮・摂社・末社・所管社を合わせると125社から成り立っています。
名称
伊勢神宮
住所
516-0023
三重県伊勢市宇治館町1(内宮)
三重県伊勢市豊川町279(外宮)
電話番号
0596-24-1111 (平日・午前9時~午後4時)
CONTENT

日本で最高位の神様を祀る内宮

内宮は五十鈴川のほとり宇治館町にあって約2000年、外宮は伊勢市の中心部豊川町にあり約1500年もの歴史を紡いできました。内宮(皇大神宮)が最も尊いお宮で神宮の中心とされています。日本で最高位の神様を祀る場所で、全国にある約8万社もの神社の中でも最大の聖域として格別な崇敬を集めている“みんなの心のふるさと”であもるのです。

社殿はヒノキの素木が輝かしい日本古来の建築様式“唯一神明造”で建てられており、ドイツの有名な建築家ブルーノ‧タウトに「伊勢は世界建築の王座である」と言わしめました。

驚くべき点はたくさんありますが、年間の祭典はなんと約1500回にものぼるそう。神さまにお食事をお供えする「日別朝夕大御饌祭」は毎日欠かさず行われており、その歴史は1500年間にもなるといいます。東海県民であれば一度は訪れたことがあるであろう『伊勢神宮』ですが、知れば知るほど深そうですね。

恥をかいてしまう前に正しい参拝方法をチェック!

“外宮先祭”という言葉を知っている人はあまりいないかもしれませんが、参拝に限らず行事ごとに関しても順序を守って回ろうという習わしです。「外宮の御正宮→(外宮の別宮→)内宮の御正宮→(内宮の別宮)」が正式。伊勢神宮は125社ありますが、もちろんすべて回る必要はなく順番さえ間違えなければ失礼はあたりません。内宮と外宮の距離が離れていることもあってどちらか一方を参拝する方も多いとはいえ、“片参り”と呼ばれて良くないこととされる説も。余裕があればどちらも参拝しておきましょう。

また神域に入るときは橋を渡るのですが、外宮は左側通行で内宮は右側通行ということもお忘れなく。札が立っていてその場で確認もできるのでご安心を。そして鳥居の前まで来たら立ち止まって一例。お参り前には参拝の禊を簡略化した儀式として手を洗って口をすすぎます。まずは右手で柄杓を持ち左手を清めてから持ち替え、右手を清めます。再び右手で柄杓を持ったら左手で口をすすいでください。柄杓を直接口につける行為はNGです。改めて左手を清めなおした後、残った水で柄杓の柄の部分を洗って元に戻します。心身ともに清めて清々しい気持ちで参拝できたらベストですね。※現在、柄杓は撤去中で、流水式

そして知っているつもりでも間違えやすい参拝方法もしっかりと覚えておきましょう。神前に進んで姿勢を正したら腰を90度に折って深いお辞儀を二度します。次に胸の高さで両手を合わせるのですが右の指先を少し下ずらにせたら完璧。そして肩幅程度に両手を開くようにして二度拍手し、ずらした指先を元に戻したら最後にもう一度深いお辞儀。この流れをスムーズにできたらお見事です!

国の平安と国民の幸福を祈る四季折々のお祭りにも参加してみよう

年間にして約1500回も行われるお祭りや行事ですが、華やかな行事をご紹介。神恩に感謝を捧げ、国民の平和を祈って行われる「春の神楽祭」は舞楽や神苑といった神賑行事を拝観することができます。3日間に渡って開催され、午前11時と午後2時には内宮神苑の特設舞台で舞楽が公開されます。

またこの間、舞囃子・能楽といった全国各地の名流名家の奉納行事もあります。「神楽祭」としては秋にも行われているので、見逃してしまった方などはそちらで。とはいってもオススメは春。内宮の宇治橋周辺ではソメイヨシノが咲き誇り、五十鈴川沿いの桜並木も絶景なんです。祭りへの参加ついでに花見を堪能してみてはいかがでしょう。

そして5月や10月に行われる「神御衣祭」も大変意義深いものです。収穫に感謝し新穀を奉る神宮のお祭りの中で最も重要な「神嘗祭」と共に古くから伝わる由緒あるお祭りで、豊受大神宮やその他の宮社では行わず天照大御神とその荒御魂だけを対象にしているのも他のお祭りとは違う魅力です。
“神御衣(かんみそ)”とは神様の衣のことで、天照大御神に和妙(にぎたえ)と呼ばれる絹と荒妙(あらたえ)と呼ばれる麻の反物を御糸・御針などの御料と共にお供えします。一般には“神様の夏と冬の衣替えのお祭り”と説明されていることが多いようですが、古くは「神嘗祭」の当日に神御衣がお供えされていることから衣替えではないようです。そのほかにもお祭りや催しは数えきれないほどありますので、是非歴史や由緒を調べてから足を運んでみてください。

参拝後のお楽しみ!おかげ横丁で思う存分グルメ巡り

伊勢神宮で参拝をして身も心も軽くなったらおかげ横丁で腹ごしらえ!軽食として食べたいのは和牛専門店『豚捨』の黒毛和牛を贅沢に使った「コロッケ」。揚げ物にしては脂油っぽさがなく、小ぶりかつお手頃な価格ともあって何個でもいけてしまいます。

明治38年創業の伊勢かまぼこの老舗『若松屋』の揚げたてさつま揚げも絶品。子どものこぶしほどある大きな「伊勢ひりょうず」は9種類の具材が練り込まれていて食べ応え抜群です。

魚介やお酒が好きなら伊勢志摩唯一のクラフトビールメーカー『伊勢角屋麦酒』が提供する「カキフライ串」を是非。注文が入ってから揚げてくれる熱々の浦村カキ。芳醇な旨みがじゅんわり広がりビールとの相性抜群です。

お肉が食べたくなったら『おかげ横丁 もくとん』へ。大人から子供まで人気の「ぐるぐるウィンナー」はその個性的な見た目と想像以上のボリュームが魅力です。

そろそろ甘いものが食べたくなってきた、という時には焼き立ての「黒蜜団子」がいただける『だんご屋』や、温かい焼きまんじゅう「ぱんじゅう」が食べられる『横丁焼の店』といった和菓子でほっと一息。

また伊勢初のプリン専門店『伊勢プリンの鉄人』の焼きたて「プリントースト」や、旬のフルーツを使ったフレッシュジュースが飲める『フルーツラボ』もオススメですし、伊勢を代表する定番『赤福』の「赤福餅」も忘れずに。まだまだ幅広いジャンルの飲食店が並んでいるおかげ横丁。美味しそうなものを見つけて立ち止まっては食べ、また立ち止まっては食べ…なかなか前に進めないかもしれませんね。

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