【郡上八幡】清流と名水の城下町「奥美濃の小京都」

岐阜県のほぼ中央に位置する郡上八幡は「奥美濃の小京都」と呼ばれ、情緒溢れる素敵な雰囲気が漂います。登録文化財の「旧庁舎記念館」など国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているほどのきれいな城下町が今も残っていたり、江戸時代にちょっとタイムスリップした気分で観光できちゃいますよ。
名称
郡上八幡
住所
501-4222
岐阜県郡上市八幡町
WEB
http://www.gujohachiman.com/kanko/ (郡上八幡観光協会)
電話番号
0575-67-0002 (郡上八幡観光協会)
CONTENT

水路を流れる水の音が心を癒してくれる

水のまち

「水のまち」とも言われている通り町のあちこちには、水路が伸びます。郡上八幡の中央を東西に流れる吉田川は、その透明度から「岐阜県の名水50選」にも認定されています。穏やかに流れる水路の音を聞きながら、ゆっくりとした時間を過ごしたい人は是非足を運んでみてください。

時代背景が目に浮かぶ城の天守から見下ろす先は大きな魚!?

郡上八幡城

“岐阜・奥美濃の天空の城”としてこのエリアのシンボルにもなっている『郡上八幡城』。その城郭は自然に囲まれており、季節によって異なる趣を楽しむことができます。

郡上八幡城

特に春から夏にかけての新緑と郡上八幡城は絵のようで、見る人の心を落ち着かせてくれます。別称「積翠城(せきすいじょう)」とも呼ばれる美しい山城ですが、明治4年(1871年)の廃藩置県とともに廃城。翌年から石垣を残してすべて取り壊されてしまいました。昭和8年(1933年)に当時の大垣城を参考に再建して現在の形となり、木造4層5階建の天守閣は郡上市重要文化財、一帯の石垣すべてが県史跡に指定されています。

柱伝説 「およしの物語」や白虎隊と共に戦ったと言われる「凌霜隊」など、歴史が好きな人にはたまらない逸話がたくさんあるのも面白いところ。防御力の高い要塞として建てられた山城ならではの坂道や、自然意志をほとんど加工せずに積み上げる戦国時代の“野面積み”で積み上げた石垣など、当時の攻防を思い浮かべながら探索するのもいいですよ。

そして見ておきたいのが天守から眺める城下町の景色。魚の形をしていると言われており、左手側が頭で右手側が尾びれの形に広がっているように見えるので、天守に登った際は魚を探してみてくださいね。奥美濃の山々の間を大きな魚がゆったりと泳いでいる様は“水のまち郡上八幡”らしい景色のひとつです。

水の流れる音が響く町並みを探索して絶品グルメを堪能すべし

絶品グルメ

郡上八幡の町を歩いていると香ってくるいい香り。がっつりいただく魚や肉料理のほか、食べ歩きも楽しめます。魚でオススメしたいのは『吉田屋美濃錦』。うなぎと鮎を使った料理が定番で、名水仕立ての味が楽しめます。扱う食材はとことん厳選し、産地は飛騨・美濃・三河が主。130年間続いているような“時代遅れのメニュー”だとお店自身が揶揄しているものの、それもまた郡上八幡のどこか懐かしい雰囲気にはぴったりです。

肉料理なら郷土料理や飛騨牛が堪能できる『鉄板料理 泉坂』。良心的な値段で郡上の季節の味を提供しているとあって観光客からの支持も熱いんです。肉厚の飛騨牛と一緒に焼いて食べる朴葉味噌や地ねぎをたっぷり使用した郡上焼きを粋なカウンターでいただくのは至極の時間ですよ。

そして郡上八幡は食べ歩きグルメも人気。スイーツではずせないのは地元の素材を使った種類豊富なジェラートが楽しめる「明宝ジェラート」、レトロで可愛い紙で包まれている大判焼きが楽しめる「まるみつ」、五平餅や季節の和スイーツがテイクアウトできる「ひがしのくま屋 おかずや 五代目」などなど。趣のある看板を見つけたら足を踏み入れてみてください。きっと美味しいグルメが待っています。

30夜以上繰り広げられる郡上踊りでお盆さながらの風情を楽しむ

郡上踊り

毎年7月中旬から9月上旬まで延べ31夜開催される伝統的な盆踊り、それが「郡上おどり」です。日本三大盆踊りそして日本三大民謡に数えられるほどで、2022年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。江戸時代の初期に郡上八幡城主であった遠藤慶隆が領民の融和を図るため、各所の踊りを集めて城下のお盆の祭として奨励したことが始まりと伝えられており、400年もの歴史があります。

郡上踊り

観光客も地元の人も入り混じりひとつの輪になって踊ることから「見るおどりではなく踊るおどり」とも言われ、毎年30万人以上もの人が浴衣姿に下駄を鳴らして全国から集います。会場はひと晩に1カ所ずつと決まっており、ひと夏で市街地を一巡します。城下の町並みの中や辻の広場で踊る日もあれば、昔ながらに神社の境内だったり山の中腹のホテルの駐車場だったり…服装は自由で誰でも着の身着のまま参加できますが、浴衣に下駄で踊る気持ちよさは格別です。浴衣をレンタルする呉服店や足にぴったりの台に好きな鼻緒を据えてくれるゲタ屋さんもあるので飛び込んでみるのもありですよ。

最も盛り上がるのは徹夜おどりと呼ばれる8月13日からの4日間。現在は夜8時から翌朝5時(13日、16日は翌朝4時)までの最長9時間、寝る間も惜しんで踊り続けるというもの。単調さを避けたお囃子と曲目が10曲あるおかげで緩急の妙を得て長時間踊り続けられるんだとか。多くの人でにぎわう徹夜踊りを狙ってもよし、ゆったりと踊れる縁日おどりに合わせても良し、歴史ある盆踊りに是非ご参加ください。

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